18歳から東京に引っ越して それなりに友達を作り恋もして 新たな環境が自分の世界になり、
26歳でシンガポールに引っ越して、想像もしたことがなかった駐在員的インテリ&パーティーな世界も味見して。
帰国後もその全てが繋がった状態で 幸せ不幸せとは別にして なんの違和感も感じることなく過ごしてきた。
帰省して懐かしの顔ぶれに会いその土地特有の雰囲気を味わうと … なんとも表現しがたい思いが込み上げる。 選んできた道は随分と自分をこの土地と精神的な距離を置かせるようになっていた。
だからなにという結論はないけれど。
選ばなかった道を選ぶ可能性はなかったと思えるほど、その選択はクリアに行われ、悔いなど微塵も感じない。 ただ心が離れてしまい『地元』との距離に切なさをおぼえ、なんともいえない感情につつまれている。